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エクセル講座−オートシェイプ編 (1/13)
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はじめに
エクセルのオートシェイプ機能は、ドロー系(注1)の画像ツールとしては大変強力です。
フリーフォームを使えばどんな形状でも作成することができますし、ベジェ曲線(制御点同士を結ぶなめらかな曲線)にも対応しています。
また、ワードアート機能によるデザイン文字の作成もできますし、立体画像(3D)への変換も1クリックです。

あえて欠点を言うなら、描画した内容を画像ファイルとして保存できないことですが、これについても、VBAや他のツールを併用することで、かんたんに保存ができるようになります。
例えば、「PowerfulDraw in Excel」などのツールを使って、オートシェイプをメタファイル形式(注2)として保存をすれば、拡大縮小しても潰れたりぼやけたりしない、便利な画像ファイルを作成することができます。

※注1:ドロー系
パソコンが扱う画像には、大きく分けて、ペイント系ドロー系の2つのタイプがあります。

ペイント系の画像ファイル(ラスターデータ)は、1つ1つの点の集まりで画像が成り立っており、ビットマップ(*.bmp)やJpegファイル(*.jpg)などが代表的です。
色点の集合体なので、階調表現に適しており、デジカメ写真などに広く利用されています。

ドロー系の画像ファイル(ベクターデータ)は、描画内容が数値で保存されたもので、CAD(建設関連の設計図作成ソフト=*.dxf,*.jwwなど)ファイルやメタファイル(*.wmf,*.emf)などが代表的です。
例えば、『座標(0,0)から(10,10)まで太さ2の線を引く』といった具合にデータを保存するので、線画の保存に適しています。
ドロー系は、ペイント系と違い、画像を拡大縮小しても図形が潰れたり、ぼやけたりしないという利点があります。
また、線画単位で位置や書式をかんたんに変更できるのも大きな利点です。
ペイント系ドロー系
拡大すると荒くなります拡大してもシャープです

※注2:メタファイル形式
ウィンドウズが標準サポートしているベクターデータ(ドロー系の画像データ)の事。
メタファイルにはWMFとEMFがあり、このうち、WMFは、Windows 1.0からサポートされている古い形式で、EMFは、WMFを拡張したものでWindows 95以降から採用されています。
図:フリーフォーム


図:3D


図:ワードアート







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